アラサー看護師のしおさらです。
大人になってからもアレルギーが治らず、30歳を超えてからアレルギーの根本治療を始めました。
今回は、メインの治療と併用して使用しているノイロトロピン注射について書いていきます。
ノイロトロピン注射
ノイロトロピン注射とは
ノイロトロピンは、アレルギー性鼻炎や花粉症対する有効性があるお薬です。
有効成分はワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液という特殊な成分です。これはウサギの皮膚にワクシニアウイルスという安全性の高いウイルスを注射し、炎症が起こることで生じた皮膚組織から分離した成分です。

この成分が、アレルギー症状にどのように作用しているかは明らかになっていない部分が多いようですが、有効性は高いため、アレルギー症状の緩和のために用いられています。
治療法
添付文書に、以下の記載がありました。
通常成人 1 日 1 回ノイロトロピン単位として、3.6単位 (1管)を静脈内、 筋肉内又は皮下に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
ノイロトロピン添付文書
私の場合は、皮下免疫療法に合わせて、12~18日に1回の皮下注射を行っています。
適応疾患
以下の症状、疾患に対して有効とされており、保健適応で治療が可能です。
- アレルギー性鼻炎、花粉症によるくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ
- 湿疹・蕁麻疹など各種皮膚疾患によるかゆみ
副作用・注意点
ノイロトロピンの特徴として、副作用がほとんどないことがあげられます。
頻度は低いですが、可能性があるものを以下にあげます。
- 発疹、じんましん、かゆみなどの過敏症
- 下痢・軟便、胃のもたれ感、胃腸障害、悪心・嘔吐など、消化器症状
- 眠気、めまい・ふらつき、頭痛・頭重感などの精神症状
- 全身倦怠感、浮腫、熱感、動悸、皮膚感覚の異常
- 肝機能障害、黄疸
- アナフィラキシー様症状
ノイロトロピンは、他の薬との飲み合わせによる問題がほとんどない為、併用注意・併用禁忌の薬は基本的にありません。
ノイロトロピンの効果だけでは不十分である為、ヒスタグロビン注射と併用する場合も多くあります。
料金
薬品名 | 量 | 価格 | 3割負担 |
---|---|---|---|
ノイロトロピン注射 | 3.6単位 | 161円 | 48円 |
ナブトピン注射(後発品) | 3.6単位 | 73円 | 21.9円 |
後発医薬品がお得です。
まとめ
ノイロトロピン注射は、副作用が少なく他の薬の作用も打ち消さない為、幅広く使えるお薬です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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